2024年の年末に本帰国しておりますが、いまだにシンガポールでの生活は夢だったんじゃないかと思う時がよくあります。どうも、pirokoです。
海外赴任・帯同前のビザの手続きや予防接種…本当にお疲れ様です。このような大物手続き等は会社の指示通りに動けばなんとかなるもの。でも、それよりも実は「日々の生活に直結する準備」の数々に気づいて驚いているのではないでしょうか。
私は上海、シンガポールと2回の海外帯同を経験しました。今回は、当時の私が直面した、会社のリストには絶対に載っていないであろう「お金(銀行口座)」「引っ越し荷物」「帯同する子どもの日本の教科書」の知らないと危険な落とし穴について、リアルな反省とともにお話しします。
長期保有が鉄則なのに涙をのんでポチッと強制解約したあの資産の話。日本の物価の安さに目がくらんで爆買いしそうになりながらも、引っ越し業者さんの神アドバイスでリスクを回避できた話。これから海を渡る駐妻さんの(もちろん赴任主役の夫もお子様も!)、ちょっとしたお守り代わりに読んでもらえたら嬉しいです。
【お金・銀行編】実家住所での維持は危険?NISA強制解約の悲劇
◆ 「未利用口座管理手数料」の文字に焦った話
子どもの学校の学年費や給食費の引き落としのある口座の残高をチェックしようと、久しぶりに通帳ケースを取り出すと「未利用口座管理手数料の扱いについて」の文字が!
主要銀行の詳しい情報は過去記事『日本の銀行口座について』にリンクを貼ってありますので参考にしてみてください。ここから問題が広がったのは…👇
◆ 日本の銀行口座、実家住所に変えて残すのはアリ?ナシ?問題
我が家が渡航した当時、郵便局の窓口で海外渡航の件を伝えて口座の継続が可能か相談すると「本来は解約ですが、実家の住所に変更される方もいますよ」と言われた記憶があります。当時は「じゃあそれで…」と深く考えずに実家住所に変えて出国してしまったのですが…
ぶっちゃけ、この方法はおすすめできません!
近年は銀行の規制(マネーロンダリング対策)が本当に厳しくなっています。今後、海外からのアクセスを検知されて、ある日突然「口座が凍結されて使えなくなった」というトラブルが今後は起きても不思議じゃない。
じゃあどうすればいいの?というと、今は公式に「海外赴任者向けの口座維持サービス」を用意してくれている銀行を選ぶのが一番安心ってことがわかりました。

出国前に自分の銀行が「海外居住」に対応しているか等の各種対策は必ず確認しておきましょう!
◆【大打撃】NISAは「涙の強制解約」へ…早めの手続きが吉
こちらの話題、過去記事『引っ越しに伴う手続き』として既にあるのですが、改めて。
銀行口座の維持だけでも一苦労ですが、もし日本で「NISA(旧つみたてNISAなど)」や「投資信託」をやっている方は、今すぐ証券会社のルールを確認してください!
資産運用は「長期保有が鉄則」なのに、海外赴任(非居住者)になる場合、日本の証券口座は原則として積立を継続できません。以下「どうしてNISAは継続できない?」と聞いた答えはこちら👇🤖

我が家が渡航した当時、私は泣く泣くNISAをしっかり解約(売却)しました…。わかる、わかるんですよ。「日本住居者=日本に税金納めてるからこその優遇」ってことはー!だとしても本当に痛かった、本当に痛かったです(大事なことなので2度言いました!)
売却手続き自体には、そこまで負担を感じた記憶はありませんが「せっかく育ててきた資産をどう対処するか」は、心の準備も含めて早めに動くことを強くおすすめします!
【引っ越し荷物編】食材を含む同じものを大量に運ぶのは「商用判断」されかねない?
◆ 現地の物価は日本の1.5倍?化粧品や日本食材を爆買いしたくなる現実とリスク
こちらも過去記事『引っ越しの荷物について』より、お伝えしたいこと。
特に海外渡航となると航空便+船便、更に日本に残す、処分するもの…と、数種に分けるだけでも大変な作業。そんな中で貴重な荷物が日本食材ではないでしょうか。
シンガポール渡航前、お世話になった引っ越し業者さんに問い合わせたところ
食品はなるべくならば送らない方がいいですが、絶対ではないです。検査の時間が長くなり配達までに多少時間がかかることも考えられますが、そのリスクと天秤にかけていただき、ご了承いただければ問題ありません。弊社で一番小さい箱1箱分の少量であれば問題ないはずです。
これが現場のリアルです…「リスクと天秤にかけていただき」がホント刺さる。そして小さい箱(ダンボール)1箱なら、という新生活サポートのためのプロの優しさと防衛策に優しさに救われましたよ。
しかも食材に限らないことなんですが、上海に行く前には同じものを大量に入れると商用と判断される場合アリというのも学んだことのひとつ。
食品ではありませんが、大学生の頃から基礎化粧品関係はオルビスにお世話になっている私。渡航前にシンガポールで購入すると1.5倍の値段がかかるとわかってビビったものですよ…ちなみに現在(2026年9月上旬)ではAmazon.sgで公式に「ORBIS Official Singapore」がありましたので、興味のあるかたはチェックしてみてください。使い慣れたものを海外でも!というものは事前にチェック、おすすめします。
【子どもも帯同する人向け編】小学生・中学生の教科書は「日本出国前」の手配が必須!
◆ 直接受け取り?郵送?時代で変わるルールと「手荷物の重さ」の試練
小中学生のお子様も帯同する際に直面するのが学校問題。せっかくの海外生活、現地校やインターナショナルスクールに!とお考えの人もいるかもしれませんが、日本の教科書や文房具についての話題を。
先述の通り、私は上海とシンガポールの2回海外帯同を経験しています。両方とも我が子は日本人学校への通学のために手続きをしました。既にご存じの方もいるかもしれませんが、そのとき必ずお世話になるのが海外子女教育振興財団。

上海帯同時はコロナ前、シンガポール帯同時はコロナ真っ只中…ということで、受け取り方法が違いました。私はコロナ前は疑いもなく直接行って受け取り、シンガポール帯同時は郵送、その選択肢一択でした。(2026年現在では①海外子女教育振興財団での対面受け取り、②送料自己負担での郵送の2つの方法で対応してくれるようです!)
そして、教科書って思った以上に重いんですよ。対面受け取りは持って帰るのも実は大変、送料は教科書の量や場所によって負担は大きくなる可能性あり。そして、実際に教科書は現地にほぼ手荷物でもっていくことになるという負担…登校までに相当な余裕がある場合は、航空便という方法もあるかもしれませんが、間に合わなかったときのリスクが大きすぎますよね。
ご覧の通り、直接受け取りは東京(虎ノ門)のみです。各ご家庭に合わせて早めの計画を!
予想外に神経を使うことになる教科書の手続きですが、おまけの話題をひとつ💡
実際にシンガポールで生活する中で、Facebookに「買います、売ります、譲ります」のグループの中で『小学校〇年生の国語の教科書を譲ってくださるかたはいませんか?』という投稿を発見!偶然前年度の教科書が残っていた時期で、すぐに連絡をとり直接受け渡しをした経験があります。
現地での日本語維持や、急な本帰国への備えとしても、場合によっては日本の教科書は最強のドリルにもなりえます。こういうことで役に立つ場合があるので、船便に入れ込んでみてください。
◆ リコーダーや習字セット、日本のノートは楽天のポイントアップ日にポチる!
インターでは学業品に関して「至れり尽くせり」なイメージが勝手にできあがっている私ですが…日本人学校ではリコーダーや習字セット等を家庭で事前に準備・購入が必要です。日本の学校では学校で一括注文も多いですが、シンガポールではそうもいかず。
私は3年程度帯同の予定だったので、リコーダー・習字道具・裁縫道具は日本で事前に日本で購入することを検討していました。もちろん、一時帰国の際に購入したものも。日本でよく使うような文房具はシンガポールではKinokuniya(Googlマップ)やハンズ(Googlマップ)でも扱っていますが、高い。とにかく高かったです。
我が家は特に「5mm方眼のノート」を日本でまとめて購入が定番でした。日本でも算数・理科・社会でかなり使いますよね👇すぐ使う数冊のみ手持ちして、残りは船便に入れましょう!
2026年現在でもシンガポール日本人学校では5㎜方眼ノート、必要です。こちら、ご参考に👇

【最後に】海外の駐妻コミュニティは「お互い様精神」の優しい世界
ここまで脅かすような?紹介もしてきましたが、最後にこれから渡航する皆さんへ。私が上海とシンガポールで体験したちょっと心が温まるお話を。
上海、知り合いもいなくて不安だった私を救ってくれたのは、現地の先輩日本人ママたちの温かさでした。「まだ船便届いてないでしょ?〇〇ないんじゃない?」と、こっちから言わなくても驚くほど気にかけてくれたんです。海外帯同の世界って、この「お互い様」の精神がすごく強い場所なんですよね。
だから、荷物の準備も完璧じゃなくて大丈夫!
それに、シンガポールでは「未使用ノート、〇ドルで買いませんか?」とInstagramのストーリーズに載せたら、なんと3日ほどで全部売り切れました!日本人学校に通っていなくても、「子どもにひらがなの練習をさせたいから欲しい!」と買ってくれたインター校ママさんもいました。
現地に行けば、助け合える仲間が必ずいます。そして、あなたが誰かを助ける立場にもなれます。合わせて約5年間、私が海外帯同で経験したことが、今ここで誰かの助けになることを祈ります!

