考えない練習*小池龍之介【日本人会図書室で借りて読んだ本】

シンガポール

シンガポールの日本人会図書室に関しては、コチラの記事をどうぞー。

小池龍之介さんの本、3冊目。この「考えない練習」は最初に読むべきだったかも…と思いましたが、仕方がない。そう、考えない、考えない。まずは出版社様の書籍紹介から(小学館)スクショ。

「五感を使う」というのは、こんなにも意識しないとできないのか!と…今、こうして文字を打ち込んでいる時、小6娘が小2息子に対して「うるせぇなぁ!」と声を荒げていて。娘がイライラしている気持ちはわかるけど…ただただお互いにお互いを攻撃していて、お互いのせいにしていて。そんなことを考えながら、ふと自分の身体に集中してみると呼吸が浅くなっていることに気づく。鼓動が早くなっていることに気づくから呼吸を整える。あぁ、日々こうして他人のイライラをついつい自分に吸収しているんだなぁというのが実感できる。五感を使うってこういうことなのかなぁと。

これに気づかないでいると、危うくこっちまで「お互いに嫌な気持ちになるように、わざわざそういう言葉を投げかける訳?」と声をかけそうになるのですが、「今」に集中することでやらずに済む。すごい。これが小池さんの言う「五感を使う」なのかは分かりませんが…

さて、小池さんの言葉を引用させていただきます。

怒りという毒素でさらに自分自身を損ないためには、情報がインプットされた瞬間のとこで「頭の中の情報処理」を止める必要があります。

不愉快になりそうになった瞬間に、頭の中へと逃げ込んでいきそうになる心を再びっ情報が入力された入り口へと追い返しながら、考察をいたします。

(中略)まず、どのような時でも役立つのは、相手を突き動かしているのは、苦しみ=ストレスなのではないか、という洞察です。こちらを批判することやおとしめることによって解消したいストレスがあるからこそ、こうした行為に及んでいるのだと。

怖いなぁと思ったのは、攻撃や批判をしている人は怒りで脳内を刺激されていて、それは「刺激が来た!気持ちが良い!」と勘違いしている、ということ。結局実際にはこの勘違いが「怒りの煩悩」によって動かされていて、更にその毒素によって自分を痛めつけている。苦しみも増えている…それ、ダメじゃん!ただただ悪循環!

それに他人をバカにしているときに至っては、その高揚感は「慢の煩悩」で、これに駆り立てられるとアドレナリンのような神経物質が出て興奮する。しかし、興奮が冷めると強い疲労感に襲われる…これもただただ悪循環!

結局やっぱり煩悩じゃん!と私はがっかりもするし、納得してスッキリする不思議よ。違う章でも

人間同士も、怒りっぽい人同士が一緒にいて、悪口や愚痴を言い合っていたら、いつまでもお互いの怒りが共鳴していき、「煩悩の増幅装置」になってしまいます。

ほら、やっぱり煩悩じゃん…結局煩悩、ホント煩悩、ほぼって言うか全部煩悩。そう、私は煩悩の塊。子供らが怒って喧嘩してる時も、この「煩悩の増幅装置」が発動してるって訳か…今度、子供らが喧嘩してたら「煩悩の増幅装置」って呟いてやろう…あ、そういう考えもきっと「慢」だから、やめておこう。そうしよう。

いいですね、ホント本っていいですね。新しい世界や知識、考え方が広がる時間。読書、とても幸せな時間です♡

タイトルとURLをコピーしました