夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク【日本人会図書室で借りて読んだ本】

シンガポール

人気なのか、ずっと貸出中でタイミングよく借りられず一向に借りられる感じなかったので、我慢できず予約しました。日本人会図書室では本の予約、リクエストまで受け付けてくれているので、本当にステキー!

日本人会図書室のHPよりスクショで抜粋

さて、表紙はコチラ!バクちゃんが可愛い!(出版社様よりスクショ文響社

スクショですので、リンク先には行けません。

「夢をかなえるゾウ」シリーズ4作目、今回は神様じゃない、言葉遣いの荒い「バク」の登場。ガネーシャとバクちゃんはとっても仲良しで「おすわり」「お手」「おかわり」「ガネーシャ!」「よし!」と、バクは飼いならされた犬のような存在なのですが、まぁとにかくガネーシャとのやりとりが面白いです。対して主人公には敵対心むき出しで対抗。この関係性は今までのシリーズにない感じ。新鮮。

さて、今回も少しばかり印象に残った部分を引用させていただきます。

競馬場に行った時、ガネーシャは馬に変身して「ガネー馬」になり…

「もし、あらかじめ馬の着順が分かってしまっていたら、この熱狂は決して生まれない。夢もまた然り!」

ガネー馬は、僕に向き直って続けた。

「夢とは、『こうなったらどんなに素晴らしいだろう』『こんなことができたらどんなに幸せだろう』と思いを巡らせること。つまり、未来という『分からないもの』に対してワクワクすることなのだ!」(中略)

「いつもと違う道を歩く、普段とは違うものを買う、見知らぬ店に入る……どなんにささいなことでもいい。日々の生活に『初めて』を取り入れなさい。そして、人間は未知なるものに喜びを見出だす存在であることをーー未来の要素がないのなら最高の楽しさは決して得られないことをーー実感するのだ。」

わからないものに対してのワクワク!シンガポールで生活するようになって半年、定着してきて安心することもあれば、バスで初めての道を通ってワクワクしたり、Googleマップで調べたりInstagram、ブログで知ったりして行ったことのないお店に行くこと、本当に未知の世界を知って喜んでる感じがする日々。もちろん英語が通じないかも、とか諸々不安は正直あるけれども、日本では経験できないことに挑戦させてもらえることは、新しいことを知ることは、本当に幸せなことだな、と日々思います。

ちなみに今日は友達におススメで教えてもらった中華料理店に行ってみました。エッグタルトが美味しかったです♡

そしてとある場面ではガネーシャは土佐犬の「土佐ーシャ」になり…

そうじゃ。電子書籍のKindleを作ったベゾス君が、いつもKindleに入れて持ち歩いて愛読しゆうががカズオ・イシグロくんの『日の名残り』じゃ。この小説は、執事として働いた老人が人生を振り返り、自分の選択が正しかったかを思い悩む話じゃけんど、ベゾスくんは『フィクションは、ノンフィクション以上に、人生について教えてくれる』て言いゆうぞ。彼が勤務先のヘッジファンドの高給を捨ててAmazonを創立するかどうか悩んだときも、『日の名残り』の老執事のように後悔したくないっちゅう思いがあったはずじゃ」

後悔したくないこと…人生って選択の繰り返しだっていうけど、まさにそうで。繰り返し選択してきたものが、本当に正しかったのか。後悔していないかって振り返ってみると…どうかなぁ。今、すごく幸せだなって思えるから、間違えてなかったんだとは思うけど。

ただ、それを選んだことで誰かに迷惑かけたり嫌な気持ちにさせたり…そういう事もあったんだろうなって思うと、これから恩返しのステージだなって思う一面も。例えば2018年、夫の上海勤務が決まったときも年度の途中で仕事を辞めました。すっごい迷惑をかけたと思います。今年2022年、シンガポールに来るのも娘は嫌で嫌で仕方がなかったのを我慢してついてきてくれて。「私だけしか行きたくないなら、行くしかないじゃん」と泣いたし「こんな家庭に生まれるんじゃなかった」と言いながら寝る前に大号泣したことも。最終的には「私が出した結論だから」と言い聞かせるように一緒に来てくれたけど、娘の中には「後悔」の二文字はあったんじゃないかなって思っています。「後悔させた」が正しいかな。

別な言い方すれば「私の」後悔のないように連れて来たって言うか…いつか娘も「あの時シンガポールに行って良かったな」って思ってくれることを祈るばかりです。

それにしても、毎度主人公とガネーシャの別れのシーンはギャン泣きの私。主人公のガネーシャへの思い、ガネーシャの主人公への思い…信頼っていうか、愛って言うか。以下、ネタバレ的な話になりますけれども。

ガネーシャと別れてから主人公は再会するかと思いきや、今回はその再会の場面が書かれていないのが意外でした。どうやって再会するか、ガネーシャが嬉しそうに語る場面はあるんですけども。しかも、終わりは主人公視点ではなくバクちゃん視点。こちらも意外でした。

そして気になるのは釈迦ぁぁ!!こちらの結末は明かされておらず。

シリーズ4作目、累計460万部を超える人気自己啓発小説、ホント楽しみました。あんまり小説って読む方じゃなかったんですが、小説も読んでみようかなーと私の世界を広げてくれた「夢をかなえるゾウ」シリーズ。素晴らしい出会いをもらいました!日本人会図書室、神!万歳!

ガネーシャのキャラクター、主人公の変化、ガネーシャをより魅力的にする脇役たち…本当なら一気に読んでしまいたい感じでしたが、ガネーシャの教えや偉人索引・用語解説を除いて500ページ!かなりのボリュームに感じました。4日くらいにわけて読んだかな。ガネーシャのイラストから始まり、釈迦(モノリス・シャカリス?)で終わるのも最高でした。

あと、こちらでも事前に知ってました。これを見てから読むのも良し、読んでから見るもよし、おススメです。

次回作を待つ日々になりそうです。

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