「智慧の扉 こころを整えるブッダの教え」アルボムッレ・スマナサーラ

シンガポール

久しぶりに借りた仏教関連の本のご紹介ですー。初めて日本人じゃない人の仏教の本!著者はスリランカの方のようです。スリランカの国立大学で仏教哲学の教鞭をとり、1980年に来日して「日本テーラワーダ仏教教会」で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している、とのこと。チラっとその仏教教会のHP見ましたが、法話がいっぱいでした。今度ゆっくり読んでみる予定。

KADOKAWAさんHPからスクショ。画像クリックでリンク先いけます。

大体このブログのために付箋を貼りながら読むのですが、今回はかなり付箋が!では、ご紹介したいと思います。

乱暴な生き方をするのは 人生のレンタル法則違反。

レンタルするときの規則は、レンタル料金を払うこと。それから、丁寧に使って返すこと。・・・私たちがどう生きていくべきか、という問いへの答えは「人生はすべてレンタル」と理解するれば簡単に見つかるのです。身体を壊す食べ過ぎは、レンタル法違反です。アルコール依存症になったり、乱暴な生き方をしたりするのも違反です。事故を起こしたら、レンタル料金の他に余計に弁償しなければならないのです。

かっこいい人は、ルールを守って、丁寧に身体を使って基本料金で返すのです。

人生レンタル理論を踏まえて、どうぞ思う存分生きてください。人生は借りものですが、思う存分生きるために借りたのですから。

『かっこいい人は…基本料金で返す』かぁ…そんな風にできたらいいなぁ。正直「人生は借りもの」なんて仏教に触れるまでは考えたこともなかったし、「私は私のもの」って考えるのが通常のような気がしてたけど、そうじゃないなぁとも思います。違反をしない人生の方が、きっと気持ちよく生きられるはずだし、後ろめたい思いを抱いて生きていくのは、やっぱり考えただけで良くないなぁって。

あれが欲しいこれが欲しいと悩んでいるならば、それについて才能がないのです。能力があれば、そもそも悩まないのです。

いくら願っても夢は叶いません。

人生に必要なのは、夢ではなく、物事を理解する能力、明るく生きる能力です。

なるほどねぇ…明るく生きる能力は重要だなぁと思います。どこかで聞いたことがあるのですが『健康であっても元気がなければ辛い、健康でなくても元気があれば何とかなる』みたいなこと。元気があれば、明るく生きる能力があれば、きっと人生で様々なことに出会ったときに、どうやって生きていくと良いか比較的楽に判断できるんじゃないかなぁと思いました。

間違ったことをしそうになったら、身体と心を停止、落ち着くまで何もしない。

私たちが陥りがちな間違いは、感情を抑えたり、感情と闘ったりすることです。感情を潰そうと踏ん張っても上手くいきません。…感情と闘うことも「怒り」です。自分の心の悪とは闘わないでください。必要なのは確認だけ。

…感情が漏れてきたら「確認」です。何か間違ったことをしそうになったら、身体と心をいったん停止して、落ち着くまで何もしない。その対処法を続けることで、徐々に屋根が葺き替えられて、ついには覚りの智慧を完成するのです。

「今、私は怒ってるなー」「興奮が止まらん…」という確認は、やはり立ち止まる必要がありますね、確かに。覚りの智慧を完成するには、一生かかっても無理なんだろうなぁって思ってしまいますが、とにかくこの対処法は続けてみたいと思います。

私たちはなぜ幸福に生きられないのでしょうか。原因の一つは「いま・ここ」を離れた夢や希望に溺れていることにあります。スケール大きく生きることはいいのですが、先のことをあれこれ考えたら、必ず「今」失敗します。

…今日したことに満足できるか、ニコニコと笑顔で布団に入れるかと、一日単位でチェックしてみてください。「けっこう頑張りました。充実感を持って生きられました」と自信を持てるならば、その人はブッダの道を歩んでいます。

寝る前…軽くストレッチして目を閉じると、ほぼすぐ寝られることの多い私…今日1日を振り返るってことはほぼないな…意識して今日は結構頑張れたか、充実感をもって生きられたか」確認してから寝てみようかな、ブッダの道に近づけるように。

知恵と能力には「使用期限」があることも憶えておきましょう。どんなプロでも、その知識と能力は肉体の死で終わります。この世で得た知識と能力は、死後まで続くものではないのです。しかし、残るものもあります。それは「怠けずに学んだ」という、心の影響です。仕事で学んだり、趣味として学んだりした経験は、「あきらめずにやり続ける性格」として、心に影響を残すのです。

肉体の死で終わる…そうだよね、結局死ぬんだもんねっていう。でも残るって言う安心感は嬉しい。やはり、怠けずに日々学ぶってことが重要なのかも、ですね。

精神的な成長を目指す人は、社会の誘惑から脱出する。

私たちが生きていくうえでは、どんな誘惑があるかわかりません。調子に乗らずに努力する人には覚りに達する資格があるのです。精神的な成長を目指す人は、「みんなやってるでしょ」という社会の誘惑、マインドコントロールから脱出するのです。悪を離れ、善に至るために精進するのです。そのためには、「みんなやってる」の大合唱の中でも、「だから何?」という態度でいないといけないのです。

「みんなやってる」怖いですよね…私も影響の受けやすいフレーズだと思います。そういえば、ココでも出てきました。

はっきりと「マインドコントロール」と言っているあたり、相当の威力を持つ「みんなやってる」のフレーズ…上海にいるときも、今いるシンガポールでも、何を食べるか何を買うかについて、結局誰かが食べたことのある、買ったことのあるものを聞いて、それに安心して買ってしまう…同じようなことかも。

付箋はまだまだついているのですが…この辺で。次にご紹介予定の本も仏教関連。既に付箋は順調に増えております。

それにしても、仏教に関する知識を積極的に求めるようになってからと言うもの、結局私は煩悩の塊なのだ、と実感せざるを得ない日々なのですが、それに気づいたということ自体が凄いことなのだ、と思うようになりました。悔しいかな、この煩悩がなくならないのが人生ってことで、まだまだ仏教のこと知りたい!次の本も楽しみです♪

最後に。仏教の事を知ることになったキッカケのYouTubeチャンネル、ここでご紹介しておきます。

仏教に学ぶ幸福論 by 菊谷隆太 こちらはほぼ毎日更新、お世話になってます。仏教というか「親鸞聖人(Wikipedia)」の教えを丁寧に解説しており、私は一番落ち着いて聞けるチャンネル。

仏教徒ちゃん TikTokで有名になったみたいなお方。ショートでなんともテンポよく語る曹洞宗の僧侶さんです。マインドフルネス和尚が好き。是非とも見て欲しい。

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