こども向けですが、40過ぎの私にもピッタリだった事実…地政学、これは興味深い分野だ!『こども地政学』船橋洋一監修・バウンド著【日本人会図書室で借りて読んだ本】

シンガポール

お恥ずかしながら「地政学」というジャンルを40過ぎてから知った私です…キッカケはこの動画。

もうね…正直ね…地理とか歴史は学生の時に勉強してきたはずだけど、全然興味をもって勉強できなかったのーーーー!!「暗記しないとテストで点数が取れない」ただただそんな気持ちでしかなかったのです。

ですが、大人になったら、なんで楽しいの…なんでこんなに新しいことを知る、学ぶってことは、なんでこんなに楽しいのーーー!(叫)

え…そりゃ…宿題もないし、自分の好きな時間に時間決められずに取り組めるからだよね…なんて結論は置いといて本題へ。

元々『13歳からの地政学』を読みたい読みたいと思っていたのですが、日本人会図書室ではほぼ貸出中。予約をしておくっていう方法もあるのですが、他に読みたい本が見つかれば、それが先でもいいや、と思っていたのです。それで後回しに。

そんな中、子ども図書室をぐるりしていたら、この『こども地政学』が偶然目に入ったのです。バチコーーン!と目が合ったのです。運命の出会いです。

この本が「子ども向けだな」というのが実感できるのが、時々「学校」や「クラス」を例えにしていることです。

クラスでも仲がいい人とそうでない人がいるのではないでしょうか?クラス全員と仲良しが理想ですが、それはなかなか難しいことは、みんなもわかると思います。地球をひとつの教室にたとえると、同じようなことが起こっています。

上の引用部分は第1章4つ目の話題【日本と仲がよい国ってどこに国か知ってる?】の最初の一文です。こうした説明のあとに「考えてみよう」として●日本はなぜアメリカと同盟を結んでいるのかを考えてみよう●アメリカアは日本のことをどう思っているのだろう?と言うように、質問が投げかけられます。その答えはのっていません。

もしクラスでAさんがやりたい放題していたら、ケンカが強いBさんとCさんが協力してAさんを牽制すれば、Aさんはやりたい放題できなくなります。こうしたことが国同士でも起こっています。

こちらは第3章6つ目の話題【「バランス・オブ・パワー」がないと戦争が起こる!】の一文。なるほど、なるほど…と呟かずにはいられない例え。言われてみれば理解できるのですが、情けないですがこれまで興味がなかったぶん「あぁ!そういうことね!」と納得しながら私は読み進めました。大人の私にもピッタリという現実よ。

あと、びっくりしたのは「戦後GHQが日本に対して地政学の研究を禁止した」という過去があるとのこと。地政学は「戦争のための学問」というイメージがあったようです。これまで起きた戦争も、今起きている戦争も「地政学的に見れば、起こっても不思議ではないこと」と言えるかもしれませんが…肯定的に見ず、本当にそれでいいのかな、本来の意図はなんだったのかなって知ったり見極めたりする必要があると思いました。確かに、間違った取り扱いをすると危険な学問なのかも…とも思いました。政治を深く理解して、「世界平和のための地政学」として、もっともっとこの学問について知りたいな、と思います。『13歳からの地政学』はもちろんのこと、他の関連する書籍も読んでみよーっと。

最後に。この世界で「どう生き残るか」と言うのは、世界でも学校でも職場でも、同じように重要なのかもしれませんね。

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