この本のまえがき、しょっぱな4行目からズバーーーーン!とこの言葉。衝撃!
「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。
そして、まえがきはこうして締めくくられます。
耳障りの良い話はしない。
夢を繋ぐための本当の話をする。80分あれば十分だ。
そして本編に続く…という始まり方。良い!とても心地よい!
私は2日に分けて読んだので、実際に80分で読めたか確かな時間はわかりませんが、少なくとも2時間以内では読めた感覚があります。見た目は分厚い本!という印象ですし、実際329ページあります。とは言え、改行も多め、行間も広め、ページの上下の余白も広め(測ったら3cmあった!)なので、思っていたよりサラリと読めてしまいました。
そして何より!とにかく話題全てが興味深いし、筆者が最初に言った通り「耳障りの良い話」ではない分、妙にワクワクしながらズババババーーーーッと読んでしまった、というのが正直なところ。
さて、私の1番のお気に入り話題!それは第1章の【「高価格帯」にクレームを入れるバカ】ですねぇ…バカって言葉を見出しで使っちゃうあたりが、もう衝撃なんですけども。勝手にヒヤヒヤしちゃったんですけど、私。
具体的に飛行機の料金を例にして「高価格帯と低価格帯」について説明されているのですが、これがわかりやすいのなんのって!考えてもみなかったけど、言われてみれば!なことで納得。高価格帯のものがあるからこそ、低価格帯のものの設定ができること…コレって、言われてみればわかるのに、正直考えてもみなかった私は情けないなーと思うのと同時に、そういうことを意識して生活できるかって重要だなぁと再確認させられましたねぇ。
私がほぼ毎日見ているYouTubeチャンネル「両学長 リベラルアーツ大学」の中でもこの本は紹介されており、とても分かりやすく解説されているので、是非ともご参考に。(ちなみに、価格についての詳しい解説が5:53~です)
考えてみれば、そのモノに対する「価値」や「意味」が自分の中で納得できてていれば、そりゃ高いと思った値段だってお金を払うと思うんですよね。「大好きなアイドルのグッズには、大切にしていたこのお年玉だって使っちゃう!」とか「高い!高いけど、このブランドのバッグを買うために仕事してきた!」とか。私もまさに、学生の頃にハマっていた声優さんがおりまして…いろんなCDやグッズを買いまくったり、他県のイベントに行くために、大きな交通費をかけたりしていたのを思い出しました。どこにお金をかけるかって人それぞれ、年齢や環境でも変化しますよねぇ…諸行無常なり。
まぁ、そんな私の過去の話は置いといて。「正しい料金の知識」を仕入れる必要性…しっかり身につけなきゃいけないなって思います。それに、今後、自分に売りたい商品やスキルができたとしたら、それを売り出すためには「正しい料金の知識」を自分が持って設定する必要ありますしね。今は専業主婦だけど…いつか稼ぐ立場になるかもだから!
さて、もちろん本を実際に読むのも良いのですが、西野さんご本人が「夢と金」関連でお話しされている動画がいっぱいありましたので、それをいくつかご紹介したいと思います。
↑キングコングのYouTubeチャンネル【毎週キングコング】より。
↑上の動画の続き。NFTについてとても分かりやすく解説されています。あまりに面白くてタメになって、私もう3回くらい見たかも。
↑こちらは西野さんのYouTubeチャンネル。学校でお金の勉強をしたか子ども達に質問し、子ども達が首を横に振るのを見て西野さん「終わりだよ、もう日本は!」とズバーーーン!
あと印象に残ったのは高級ホテルでの話。
このエピソードにはマジ惚れました…こんなことされたら、そのホテル、リピート決定でしょ!どんなに高くても、また行こうとするでしょ!そこに泊まれるように稼ごうと思うでしょ!
私が選んできた言葉だと「粋」って言うんですかね。そういうことができる企業や会社が「惚れられて」生き残るんだろうな、と思います。「感情」が大きく動くことは記憶に残りやすいですし。『高級ホテルだから当たり前でしょ!』という単純な話ではなく、どれだけ感情に訴え、記憶に残していくことができるのか。そういうことって重要だなぁと思うエピソードでした。
関連があるか分からんですけども…先日、息子が小学校の社会科見学でキッコーマンの工場に行きまして。そのお土産として、お醤油2種類もらってきまして。息子は「コレ!タダで貰えたんだよ!すごい!キッコーマンすごい!」と、帰ってきて大興奮しながら私に嬉しそうに報告してくれたのです。そのうちの1本は下のYouTube動画にあるような瓶醤油!久しぶりに見た…瓶醤油久しぶりに見た!むしろ私がそれに興奮しちゃいましたね。ほら…だって日本は今じゃ右側のプラタボトルですもの↓
それにしても…お土産でいただいた2本、実際に買ったらいくら?と考える私。しかも見学に行った学年全員に、となると(もしかしたら引率の先生にも?!)…キッコーマンはその醤油を子ども達にお土産として配ったことで、少なくとも私の息子は、これから「醤油と言えばキッコーマン」になるでしょうね。大人になってから醤油を買うってなったときに、きっとキッコーマンは無条件でまず比較対象に入ると思うんですよね。このお土産って大企業さんだからできることなのか、そうでなくてもできることなのか…とにかく息子の「すごい!」と感情を大きく動かしたキッコーマンさん、私はすごいと思います!
さて、本の中から2つ印象に残った話題を書きましたが…この本はもう『お金の教科書』として大人も子供も読んだ方がいいんじゃないのかい?!と思う程の内容でした。常日頃から、我が子らを「食っていける大人にせねばならん!」と思っていたので尚更そう思いましたね。
「稼ぐ」ということは、誰かの役に立ち、その対価をいただくということ。私はそう解釈しています。お金はどれだけ他者に貢献できたかってことが数値化できるモノでもあると思います。働くってそういうことかな、と改めて思うのです。
我が子らも、いつか「誰かのためになる」仕事をして、その対価を正しくいただくことのできる人間になって欲しい。だから私はこれからもお金の勉強を続けて、我が子に伝えていきたいなと思います。この「金と夢」を読んだことで、その思いは一層強いものになりました。ありがとう!西野さん!