ずっと読みたかったけど、ほぼ貸出中で読めてなった一冊をやっと借りられて読めました。予約する方法もありましたけどね、してなかったんです。
人気の本の動向を知るために最近お世話になっている本の要約サイトflierの読者が選ぶビジネス書グランプリ2023でも総合グランプリ、2月下旬の「今週の要約ランキング」でも3位…そりゃ人気でなかなか借りられない訳ですね。
それにしても、表紙にズバーーーーーーンと大きく題名の間に著者の写真!素敵な笑顔!わお!
率直な感想といたしましては、大変読みやすく、あっという間に読み切れてしまうライトなビジネス本といったイメージです。改行がとっても多い。そのせいか、232ページですが文字数はすごく少ない感じがします。しかも、ところどころ太字な上に黄色いマーカーが引かれている部分があるので、良いのか悪いのか、ついついそこに向かってささーって読んでしまう。
あと、本来ならわかっているけどもなかなか実行できないことが詰めあわされてる仕事術の詰め合わせ、と言った印象。「当たり前」を理解していても、それが実行できていないんじゃ、意味ないよなぁ…な感じで。私がまさにそんな感じで情けないんですが。まず『上機嫌でいる』ってなかなか難しい…わかってる、わかってるんですよ。ずいぶん昔に読んだ本でも『不機嫌な人は幼稚に見える』っていうフレーズがあって、それを思い出しました。
とても端的に62個の佐久間式ずるい仕事術が述べられておりますので、私が気になったいくつかを引用したいと思います。
仕事術編 01 「楽しそう」を最強のアピールにする
「ご機嫌にみせる」メリットは、計り知れないのだ。
組織にいるうえで、不機嫌でいるメリットなど一つもないのだ。
これ、会社や仕事だけじゃなく、赤ちゃんや幼い子どもを除いてどこにいてもそうだと思う。組織っていうと家族もそうだし、小学校で仕事をしていたとき、子供ら見ててもそうだったもんな…やっぱりご機嫌な人は好かれるもの。不機嫌は敵だなって改めて思います。
人間関係編 02 コミュニケーションは「最短距離」より「平らな道」
正論を吐くと、たいていは嫌われる。
論理的に正論を言うと、どうしても会社や相手の否定になったり、「あなたよりわかっている自分」を演出することになる。目の前の人を不機嫌にして得することなど一つもない。
正面突破で衝突することも悪いわけじゃない。でもそれはデコボコだらけの悪路を走るようなもの。物事を進めるには効率が悪い。
セイロニスト(正論をズバスバ言っちゃう人)は嫌われる…この「モモウメ」でのエピソードが私の中で分かりやすいが過ぎるので布教がてらご参照までに(笑)
きっと「言い方・伝え方」を変えるだけで相手を不機嫌にしないのよなぁ。(気を付けても相手によっては何とも言えませんがね…)教員時代に先輩から「Aしたい(してもらいたい)ならBと言え」ってよく言われたもんで。直接思ってることを、そのまんま伝えたらトラブルになったり敵に回したりすることにもなりかねない。そのボキャブラリーを身につけるのも修行ですねぇ。
人間関係編 03 「横柄な態度」はコストが高い
相手によって態度を変える人はカッコ悪い。どんな人にも同じように接することが、未来の自分を救ってくれる。
仕事は、縁でできている。いつ、だれと、どんな立場で再会を果たすかなんてわからない。自分の人生を考えたら、どちらが「トク」かわかるだろう。人は、偉そうにするチャンスがあると偉そうにする生き物だ。でもそれはダサいし、一瞬の虚栄心を満たすには失うものが多すぎる。
小6の娘もよく「人によって態度が変わる人は嫌い」と言ってます。子供だってそう思うんだから、大人でも思う人は多いだろうかと。ネットで「店員さんに対して横柄な態度をとる恋人にドン引きしました」的なエピソードも見ますしね。「どんな人にも同じように接することが未来の自分を救ってくれる」ってバチっと来ました。まだ見えぬ未来まで救ってくれる「どんな人にも同じように接すること」の大切さ!未来のため、肝に銘じます!
人間関係編 07 「陰口」はコスパが悪い
そもそも陰口は、あなたの将来を思っての苦言ではない。単なる刹那的な娯楽、酒の肴に過ぎない。
悪口を言われて、気持ちのいい人なんていない。相手もあなたを嫌いになる。いつも悪口を言う人だと認識されると、自分のブランドも汚れてしまう。
わかる!わかるなぁ…切実なのよなぁ…刹那的な娯楽っていうのも、言われてみればまさに!と叫びたくなる。結局あの人は陰口ばかり、悪口ばかり、愚痴ばかり、なんて思われたくない。とは言え、そんな娯楽を簡単に手放せるほど悟れていない私よ。THE 煩悩、あぁ煩悩なのだなぁと自分も相手も見つめて穏やかに流したいものです。
マネジメント編 06 「問題児」には先手を打つ
チームクラッシャーには自己評価が高く「メンツ命」の人が多いから、こういう人には正論を解くより、「こういうことをしたらダサいですよね」と伝えることが行動抑止のキーになる。
たとえば僕は、新しい現場に入るたびに「キレる人はキャパシティが狭い。仕事ができないこととイコールだ」と口に出しまくっていた。怒りでまわりをコントロールしようとする人を、先手を打って言葉で封じる作戦だ。
これはホント「へーーー!」って思ったひとつ。なるほどね…これ、上手に使いたい。育児にも使えるかのぅ…いや、我が子には脅しみたいになっちゃうか、ダメか。それに、伝え方もポイントになりそうだし、あと立場。この本では「マネジメント」とのことなので、どちらかと言えば立場的が上になってからのことかな、と。この項目の最後に佐久間さんが「ちょっとしたねつ造で、架空の悪者、架空の悪い話に、僕はいつも感謝している」って言っていますが、私にこの技を使う能力はきっとない!偶然過去本当にあったことを無意識に伝えるようなことはあっても、意図的に効率よく使うには…ちょっと自信がないですね。でも、心のどこかにとどめておきたい技。こんなことを考えながら仕事できる人っていうのは、やはり頭がいいんだろうなぁ。
自分が仕事をしていたときのことを思い出すと、これを知って実践できていたら、もう少しストレスなく仕事ができたのかなぁなんて考えていまいますが、それは過ぎたこと。まずは今の環境でも「日々ご機嫌でいるために、自分の機嫌は自分でとる」「相手を不機嫌にするような正論を言っていないかどうか良く考える」「偉そうにできるタイミングを見つけて虚栄心を満たすような煩悩に惑わされない」「陰口を言って刹那的な娯楽に浸るような煩悩とはおさらばする」ってことはかなり意識的にできそう。ますます意識して生活しよう、そうしよう。あ、でも今は陰口言いたくなるような人は近くにいなかった!なんて幸せなことなんだ!
さて、今日はこれから日本人会図書室に行って読書三昧。そして来週は美味しいご飯で自分の機嫌をとることにしまーーーす。チャイナタウンでビャンビャン麺に決定♪