ミニ版「おばけのケーキ屋さん」SAKAE

シンガポール

「ジャケ借り」した絵本。可愛い!絵が可愛いんだもの!マイクロマガジン社さんの紹介にもある通り「親子で泣ける感動のハートフルストーリー」で、私も、そして意外にも小2息子も涙ポロポロー。

マイクロマガジン社さんからのスクショ。クリックするとサイトへ行けますー。

「ぼくは おばけ。」から始まる絵本なのですが、まさかの展開に涙してしまったのであります。さすがにネタバレはよくないかなぁと思うので、その辺は考えながら…

さて、この「おばけ」がケーキ屋さんを営んでいる訳ですけれども、おばけなので太陽の光をあびると消えてしまうので、夕方になるころからケーキを作り始めます。開店準備が整って入ってきたお客さんは表紙右側の「小さな女の子」なのですが、おばけは「お家に帰る時間はとっくにすぎてるんじゃないのかい?」と心配しますが「わたし おべんきょう会の帰りなの。ママは おしごとで 夜おそいし 家には だれもいないからいーの!」と不機嫌そう。そして、その小さな女の子に作ったケーキをサービスします。

おばけは自分の作ったケーキに大変自信があり、これまで美味しいケーキでみんなを驚かせてきたのですが、この小さな女の子だけは「うん おいしい。だけど パパのつくるケーキと同じくらいな?」と全く驚かない。「なんだって!」と、とんでもないライバルの出現に、これは負けられないぞ、と女の子に頼んでケーキを定期的に食べに来てもらうようにお願いします。

最初は毎月…時には一緒にケーキを作って楽しい時間も過ごしました。そして毎日のように遊びに来るようになった小さな女の子ですが、いつも「パパのつくるケーキと同ぐらいおいしい」としか答えません。

そして長い月日がたったある日、突然の別れが訪れます…次の日の朝、丘の上で結婚式を開いてから遠い町へ引っ越す、とりっぱに大人になった女の子は花束をおいてお店をあとにします。

…もちろん、このおばけは「さいごにあの子へ さいこうのケーキをわたそう」と明日の朝に間に合うように、楽しかった日々を思いだしながらケーキを作り、今までに見たこともない、それはそれは素晴らしいケーキを作り上げます。

そして、おばけはケーキをもって、急いで丘の上を目指します、あの子のために絶対ケーキを届けるんだ、と…

もうね、この丘を駆け上がって(足はないか💦)いくシーン、もうこの時点で私は涙ぽろーでした。実は、この女の子、おばけの正体が最初からわかっていたって言う。

届けられたケーキは式に参加した人に配られて、みんな「こんなに おいしいケーキを 食べたのは はじめてだ!」と驚くのですが、もちろん女の子だけはおどろきません。だって「パパのつくるケーキをおなじくらいおいしい」のだから…

ホント、久しぶりにジーンと来るコレだ!って絵本に出会いました。日本人会図書室、ありがとう!万歳!

絵本は大人になってからすごく興味が出て、いろいろ見ましたが、絵とお話しがマッチして購入!に至るまでにはなかなかならず…しかし、これは!これは日本にいたらきっと買ってた!小2息子も言ってたけど、この女の子の流す涙だけが、妙にリアルな涙なんですよねー。それがなんともまた涙を誘ってる感じがします。

ってことで、日本にいる弟夫婦の子供らにクリスマスプレゼントとして贈ることにしますー♡

ちなみに「SAKAE」さんの作品はpixivにて様々な作品が見られるご様子。「まいごのクリスマス」も素敵な作品でした!この時期にちょうどいいですねー🎄

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